2020年5月10日 (仮訳)ロッキー山脈の高山帯に産したアセタケ属Mallocybe亜属、およびヨーロッパの極地-高山帯産標本の分子データとの参照 Cripps, CL., Larsson, E. & Horak, E. 2010. Subgenus Mallocybe (Inocybe) in the Rocky Mountain alpine zone with molecular reference to European arctic-alpine material. North American Fungi. Available at: https://openjournals.wsu.edu/index.php/pnwfungi/article/view/1084 [Accessed May 10, 2020] 【R3-07305】2020/5/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロッキー山脈の高山帯からアセタケ属Mallocybe亜属の6種を報告した。 ヨーロッパ産標本を含む分子系統解析を実施したところ、これらの種が大陸をまたいで広く極地-高山帯に分布することが示された。 ロッキー山脈産の本亜属の検索表を掲載した。 (北米、米国新産種) Inocybe arthrocystis Kühner 【よく似た種との区別】 Inocybe malenconii(マレンソントマヤタケ) 顕微鏡的形態が類似している 本種より傘が扁平である 本種より傘が褐色である 本種よりシスチジアの幅が広い (その他掲載種) Inocybe dulcamara Sacc. ザラツキキトマヤタケ 【よく似た種との区別】 Inocybe leucoloma 米国に分布する 高山帯に生息する 形態的に類似している(本種の小型で白色組織を欠くものが混同される可能性がある) 本種と異なり子実体が白色組織に覆われる 本種と異なりクモの巣膜が淡黄色または黄褐色ではなく白色 (ロッキー山脈新産種) Inocybe leucoblema Kühner 【よく似た種との区別】 Inocybe leucoloma 米国に分布する 高山帯に生息する 子実体が白色組織に覆われる クモの巣膜が白色 子実体に微かな臭いがある 本種ほど子実体ががっしりとしていない 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が淡褐色ではなく黄褐色または淡褐色 本種と異なり傘の傘全体ではなく縁部のみが白色組織に覆われる 本種と異なり傘縁部が屈曲するのではなく屈曲することもある 本種より傘肉が薄い 本種と異なり襞が淡黄色またはオリーブ褐色なのではなく淡色でのちに黄褐色 本種と異なり柄の形状ががっしりとしているのではなく細長い (その他掲載種) Inocybe leucoloma Kühner 【よく似た種との区別】 Inocybe leucoblema 米国に分布する 高山帯に生息する 子実体が白色組織に覆われる クモの巣膜が白色 子実体に微かな臭いがある 本種より子実体ががっしりとしている 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が黄褐色または淡褐色ではなく淡褐色 本種と異なり傘の縁部のみが白色組織に覆われるのではなく傘全体が覆われる 本種と異なり傘縁部が屈曲することもあるのではなく屈曲する 本種より傘肉が厚い 本種と異なり襞が淡色でのちに黄褐色ではなく淡黄色またはオリーブ褐色 本種と異なり柄の形状が細長いのではなくがっしりとしている Inocybe dulcamara(ザラツキキトマヤタケ) 米国に分布する 高山帯に生息する 形態的に類似している(本種の小型で白色組織を欠くものが混同される可能性がある) 本種と異なり子実体が白色組織に覆われるという特徴を欠く 本種と異なりクモの巣膜が白色ではなく淡黄色または黄褐色 (その他掲載種) Inocybe aff. substraminipes Kühner (その他掲載種) Inocybe terrigena (Fr.) Kühner